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Toru Ohira大平 徹

「時間や空間をどのようにとらえるか」という問題は絶えざる魅力をもち、この問題を考察する多くの探求がなされてきました。私も大きくはこのテーマに興味をもっております。特に「非局所性」や「ノイズ」が、この時間と空間を考察する問題のなかでどのような役割を持っているのかということを主題としています。具体的なテーマとしては時間的な非局所性の一つの現れである信号伝達や相互作用の「遅れ」や将来の「予測」などが、ノイズの存在するような状況でどのような影響を持つのだろうかという問題や、時間的なノイズや揺らぎを考えられるような方向はありえるのだろうかという問題などの考察をしています。物理、数学、生物、経済や社会にあるさまざまな現象を、このような問題意識からもアプローチしていけないだろうかと考えております。

「ノイズと遅れの数理」 大平徹著 (共立出版、2006).
時間軸上の「非局所性」と「ゆらぎ」 日本物理学会誌 vol. 60, 260 (2007年4月).
Stochasticity and Non-locality of Time, Toru Ohira, Physica A (in press), 2007.
Resonance with Noise and Delay, Toru Ohira and Y. Sato, Physical Review Letters vol. 82, 2811 (1999).
Delayed Stochastic Systems, Toru Ohira and T. Yamane, Physical Review E, vol. 61, 1247 (2000).