サイバーコードは拡張現実感 (augmented reality, AR) アプリケーションを構築するための、ビジュアルマーカーを用いた画像認識技術で、1996年に暦本純一によって発明されました。ウェブカメラのような安価なセンサーを用いて、印刷された二次元コードの ID とその三次元的な位置や向きを取得することができます。
サイバーコードを認識するためには、まず取り込まれた画像は二値化され、その中からコードの候補となる領域を探します。候補となる領域の中の特定の場所にある白黒のセルのパターンが 0/1 の二進数に変換され、それが適切な ID としてデコードされるならば、その候補は正しいサイバーコードとみなされます。コード認識と同時に、ビジュアルコードの画面上での撮影形状からコードを撮影したカメラの三次元的な位置を推定します。その推定位置を元に CG などの情報を実画像にオーバーレイします。この原理により、三次元位置センサーなどの高価な機器を用いることなく、カメラとビジュアル
マーカーさえあれば、容易にかつ正確に位置が整合した実写と CG 映像の合成を行うことができます。
サイバーコードは研究開発後、いくつかのソニー製品などに採用されています。1998年にはカメラ付きのノートパソコン、VAIO C1 にサイバーコードアプリケーションが搭載されました。2006年からは銀座のソニービルにサイバーコードを利用したキオスク端末が設置されています。そして 2007年にはトレーディングカードと融合したプレイステーション3用ゲーム、"THE EYE OF JUDGMENT" が発売されました。
サイバーコード自体の拡張も行われています。アクティブサイバーコードは印刷された二次元コードをさらにインタラクティブにします。フラクタルサイバーコードは、サイバーコードの認識可能範囲を大幅に広げます。このような拡張も含め、サイバーコードは拡張現実感アプリケーションを手軽かつ柔軟に実現するための優れた手段となります。
http://www.sonycsl.co.jp/person/rekimoto/matrix/Matrix.html
The Eye of Judgment 公式サイト
CyberCode の紹介ビデオ(81tech.tv)