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Systems Biologyシステムバイオロジー

システムバイオロジーとは、システムレベルでの生物の理解を目指す学問分野です。 20世紀前半の生物学は、主に現象論と博物学的色彩の強い学問でした。ワトソンとクリックによる DNA の二重らせん構造の発見とそれによって引き起こされた分子生物学は、生物現象を分子の言葉で語ることを可能にしてくれました。その象徴的なプロジェクトは、ヒトゲノム計画で、ヒトの遺伝情報をすべて読み取るという計画で、21世紀初めに一応の達成をしました。これで我々は、ヒトを構成する部品のリストを書いた書物を手に入れたことになります。ところが、これらの部品がどのようにつながっていて、どのような設計原理で構築されているかなど、部品から構成されるシステムとしての特徴は、分かっていないことのほうが多いのです。システムバイオロジーは、このシステムとしての構造や動作原理を探求する学問分野として、 1990年代前半にソニーCSL で、萌芽的研究が行われ、それがいま、生物学の大きな流れになりつつある分野なのです。