北野 宏明

Hiroaki Kitano
 
President & CEO
Researcher

株式会社ソニーコンピューターサイエンス研究所(ソニーCSL)代表取締役社長。ソニーグループ株式会社のチーフテクノロジーフェロー。2022年4月から2024年3月までソニーグループ株式会社社のCTOおよび執行役専務、2024年4月から2025年3月まで同社のCTOおよび執行役副社長を歴任。1993年ソニーCSLにリサーチャーとして入社。2011年から現在まで同研究所の代表取締役社長を務めている。2024年には、Principal Founderの一人として英国科学誌のNatureとSony Women in Technology Award with Nature*を設立。

自身の研究領域においては、1988年から1994年までカーネギーメロン大学にて、大規模データ駆動型AIシステムを超並列計算モデルで構築する研究に取り組み、国際人工知能学会(IJCAI)のThe Computers and Thought Awardを受賞。その後、ソニーCSLおよびカリフォルニア工科大学での研究を通じて、生物学とシステム科学を統合し、システムバイオロジーの新分野を確立。

ソニーでの役職に加え、AIの専門家として、経済協力開発機構(OECD)の Expert Group on AI Futuresや、日本政府のAI戦略会議(イノベーション政策強化推進のための有識者会議)の構成員、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)に設置されているAIセーフティ・インスティティートの顧問を務めている。また、学校法人沖縄科学技術大学院大学で教授を務めている。2009年にはThe Nature Award for Creative Mentoring in Scienceを受賞し、Association for the Advancement of Artificial Intelligence (AAAI)のフェロー(2021-)に選出されている。

そのほか、ロボカップ国際委員会ファウンディング・プレジデント、IJCAI会長(2009-2011)、を務め、2000年にはヴェネチア・ビエンナーレ、2001年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)に招聘アーティストとして参加している。2011年に科学的発見のための新しいAIエンジンを開発するという壮大なチャレンジを掲げたNobel Tuning Challengeを設立。

*よりよい社会の実現を目指し、テクノロジーの発展に貢献している女性研究者を称えることを目的に設立された賞