カメルーン北部地域で行われた、シネコカルチャーによる地域の気候レジリエンス強化プロジェクトについて、UNEPが動画を公開しました

国連環境計画(UNEP)は、Climate Technology Centre & Network(CTCN)の支援により進められた「Local climate resilience through synecoculture, a high-yield agricultural technique in the northern region of Cameroon」の成果を紹介する動画を公開しました。

CTCNは、UNEPおよび国連工業開発機関(UNIDO)が共同で運営する国連機関で、開発途上国の気候変動対策を技術面から支援する枠組みです。本プロジェクトは、その一環として2024年8月から2025年10月にかけて北カメルーンで実施されました。
プロジェクトでは、気候変動の影響を受けやすいガルア2区およびフィグイル地域において、従来作が困難であった乾季を生産期へと転換する取り組みが進められました。
これまでに200名の生産者が参画し、480名の地域消費者にリーチ、830名がシネコカルチャー実践のトレーニングを受講しました。特に女性の経済的エンパワーメントにもつながる成果が報告されています。
https://www.ctc-n.org/technical-assistance/projects/local-climate-resilience-through-synecoculture-high-yield

現地での実装をリードしたのは、Ruth Langsi氏です。Langsi氏は、CARFS(Centre Africain de Recherche et de Formation en Synécoculture/シネコカルチャーアフリカ研究教育センター)が主催し、ソニーCSL、ユネスコUniTwin、地方行政が支援したアフリカ・シネコカルチャー・シンポジウムに参加した経験を持ちます。
このシンポジウムへの参加とCTCNプロジェクトでの実装経験をもとに、Langsi氏はその後、NGO「Association Camerounaise pour la Promotion de la Synécoculture(ACPS)」を設立し、中央アフリカ地域における生計支援と環境再生活動を推進しています。
https://acp-syneco.org/

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