Tokyo / Kyoto
[Event Report] Augmented Humans 2026 開催レポート
─ 笠原研究員がGeneral Co-Chairを務め、Cybernetic Humanity StudioのOpen Labも盛況─
2026年3月16日〜19日、沖縄科学技術大学院大学(OIST)にて、人間拡張技術に関する国際会議「Augmented Humans(AHs)International Conference 2026」が開催されました。本会議は、デジタルテクノロジーによる人間の身体・認知・知覚の拡張をテーマとする国際的な研究コミュニティの場であり、2026年は18カ国から292名が事前登録するなど、近年の開催と比較しても規模を拡大した会となりました。2010年の初回開催から着実に成長を続けてきた本会議は、HCI・ロボティクス・ウェアラブル・XR・感覚拡張・BCIなど多様な分野の研究者が集い、基礎研究から社会実装、さらには倫理・文化的側面までを視野に入れた議論の場として開催され、学際的な発表や活発な意見交換が行われました。
本会議ではソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)の笠原俊一研究員が、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の南澤孝太教授、マックス・プランク情報学研究所のPaul Strohmeier上級研究員、ミュンヘン連邦軍大学のYomna Abdelrahman教授とともに学会のGeneral Co-Chairを務めました。なお、笠原研究員は2023年より地理的な拠点をOISTに置き、コンピュータと融合する新たな人間性「Cybernetic Humanity」の探求を推進しています。


会期中の3月17日夜には、笠原研究員が主導するOISTの「Cybernetic Humanity Studio」によるOpen Labが開催されました。人間拡張や身体性に関わる最先端の研究デモが公開され、様々な来場者との対話を通じて、研究成果の社会的意味や将来像について活発な意見交換が行われました。会場は200名近くの参加者で賑わい、研究を「体験」として共有する貴重な機会となりました。並行してOISTのLab Receptionも開催され、研究者・学生・エンジニアなど多様なバックグラウンドを持つ国際色豊かな参加者同士の活発なネットワーキングの場ともなりました。

また、本会議ではソニーCSLの暦本純一CSOがキーノートに登壇したほか、人間拡張分野への長年にわたる多大な貢献が認められ、「Lifetime Achievement Award」を受賞しました。キーノートには、暦本CSOのほかにも多彩な顔ぶれが揃いました。身体身体的自己意識の神経科学的基盤を研究し、ロボティクスやVRを駆使して意識と身体拡張の関係を探るEPFLのOlaf Blanke教授、自由エネルギー原理に基づく人間とロボットの共発達的インタラクションをOISTで研究する谷淳教授、そしてUCL・GDI Hubを率いグローバルサウスを含む世界41カ国での支援技術普及を通じてテクノロジーの包摂的なあり方を問いかけるCatherine Holloway教授が登壇し、様々な視座から人間拡張の可能性と課題を論じました。
今回のAugmented Humans 2026は、OISTという国際色豊かな世界水準の研究環境のもと、人間とテクノロジーの共進化を探る国際的な議論の場として、盛況のうちに幕を閉じました。次回開催地はスリランカで、その発展がさらに期待されます。本会議の詳細は以下のリンクを参照ください。
Organizing Committee Members at Sony CSL :
– General Co-Chair : 笠原 俊一(ソニーCSL / OIST)
– Local Arrangement Co-Chair : 橋本健(ソニーCSL / OIST)
– Web Chair : 高田 一真(OIST / ソニーCSL)
人とコンピュータとの調和が生み出す、新たな人間性を探る 笠原 俊一研究員