Former Project on Planetary Agenda
UMABA Project
人流創出と脱炭素社会を先取りする先進的な実証実験
OESプロジェクトは2021年7月に産学官が連携して発足した「環境配慮型ワーケーションモデル創出会議」に参画しています。
本プロジェクトはオープンイノベーション型ワーケーションの展開により、新たな人流を創出し、地域の活性化に貢献するとともに、再生可能エネルギーを活用した先進的な実証実験に挑戦することで、脱炭素社会の実現に貢献することを目的として設立されました。最初の実証地となる徳島県三好市池田町のウマバ地区から「UMABA Project」と名付けられた本プロジェクトでは、地域移動・搬送システムの構築にもつながる、再生可能エネルギーを活用した地域エネルギーシステムの脱炭素化と靱性の強化にチャレンジします。
本プロジェクト内においてOESプロジェクトは、2020年12月にオープンソース化した自律型電力融通制御ソフトウェア Autonomous Power Interchange System(APIS) を活用して、交流の配電システム上で、太陽光発電によって発電した電力を有効活用する蓄電池間の「おすそ分け」(電力融通)システムを担当します 。まず、ウマバ・スクールコテージ内で、最も効率的な電力の「おすそ分け」を自律的に実行することを目指します。
再生可能エネルギーを活用した先進的な実証実験
上記の目的を実証するため、ウマバ・スクールコテージの施設内に仮想的に三つの住宅があると想定し、それぞれの仮想住宅に村田製作所製のAll-in-One蓄電池システムを一式づつ、合計三式設置します。それぞれの蓄電池は施設内の別々の設備に給電します。 その一つの蓄電池に太陽光発電を接続し、それぞれの設備の稼働状況に応じて、電力を必要とする別の蓄電池に、施設内の交流配電網を通じて「おすそ分け」を実行します。
複数のバッテリーが連携することで、それぞれの違った負荷パターンで生じる蓄電池の空き容量を有効に活用し、単独で実施するよりもより効率的に活用できるようになる見込みです。この「おすそ分け」を活用することで、発電した電力を最大限活用し、電力の地産地消を実現します。
実証実験の場となるウマバ地区