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ソニーCSL – 京都について

ソニーコンピュータサイエンス研究所 – 京都(ソニーCSL – 京都)は、東京・パリに続く三ヶ所目の拠点として、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所が2020年に開設した組織です。


ソニーCSL – 京都は「ゆたかさ」をテーマとして掲げています。

近年の目覚ましい技術革新は、人類に多くの便益をもたらしました。しかしテクノロジーが生活や環境の隅々へと浸透し、あらゆる産業や社会制度へと介入を進めていくにつれて、その影響が肯定的なものだけではないことも次第に明らかになってきています。徹底した効率性や快適さ、物質的充足、絶え間ない刺激や娯楽といった一握りの価値への執着が、ときに歪みも生み出すことに我々は気づきはじめています。

ソニーCSL – 京都では、心のゆとりや公共への配慮など、このような時代の潮流の中でこぼれ落ちてきた様々な価値を「ゆたかさ」という言葉で表現しています。そして古きと新しきが混在する街、京都において、人や社会にとっての「ゆたかさ」の意味を問い直し、万人に恩恵をもたらす新たな技術開発の道筋を模索する研究を進めています

また我々は、昨今の技術開発を取り巻く状況の変化を踏まえ、価値ある研究とは何か、社会において研究者が果たすべき役割とは何か、改めて再考することも使命のひとつだと捉えています。

ソニーコンピュータサイエンス研究所が設立された1988年、情報技術はまだ「将来有望な新興技術」といった存在でした。しかし今やITは、世界の変革をリードする最重要技術へと成長しています。同時に、イノベーションを生み出せる人や組織に求められる要件も高度化しており、このことは研究者や研究機関についても同様です。

我々は、世間一般でイメージされる研究者像や旧来の評価尺度に捉われることなく、唯一無二の活動を志向し、時代を先導する新たな研究機関のあり方を示すパイオニアたることを目指しています。

CSL Kyoto exterior

研究室は京都市の中心部に位置し、室長の暦本純一が率いる少数精鋭のチームで活動しています。失敗を恐れず、時間をかけて、未知に挑戦する態度を重視する文化です。

人材採用は随時行っています。研究員には原則として、自らの自由意志に基づき設定したテーマを主体的に遂行していくことが求められます。高い理想を掲げ、流行の追従でも輸入学問でもない、真にオリジナリティのある研究に打ち込む意欲と能力を備えた研究者の応募を歓迎します。

共同研究や人材交流など、外部機関との連携も積極的に行っています。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。