JAPANESE

PROJECT

FuniCorrugation Project

メンバー:堺 雄亮


薄い板状の素材で空間を覆う曲面屋根を力学的に優れ、かつ、見た目にも美しい形状として設計する手法を開発しています。Pucherの方程式(曲面の応力と形状に関して記述される偏微分方程式)を差分法で数値的に解くという非常にシンプルな方法によって、これまで誰も見たことがない未知の曲面を導き出すことが本プロジェクトの狙いです。
これを達成するために、我々はFunicular ShellとCorrugated Shellという2種類の曲面構造物を設計しています。Funicular Shellは糸や布を吊り下げたときにできる自重に従う形状を反転させてできる形です。Corrugated Shellは表面に波面やしわを湛える表現ゆたかな曲面であり、Funicular Shellとは異なる点で優れた意匠性や力学性能を示します。
本プロジェクトの成果により、遠くない将来、植物や流体を想起させる有機的な見た目の曲面建築が街のあちこちに出現するかもしれません。